2017.09.23 Saturday

「心理検査結果に合わせた片付け方」勉強会

子どもの自立を考えたとき、避けては通れないのが「片付け」です。

片付けが苦手なADHDの特性を持つ子、また自閉傾向が強く、きっちり片付けはするけれど収納しきれなくなるほど収集してしまう子など「片付け」に対する困りごとは様々です。

そこで、支援教育専門士の資格をお持ちで、知能テスト(WISC 検砲鬚發箸貌胆に合わせた片付け方についての研究もされている整理収納アドバイザーの内藤理恵子先生を講師にお迎えし、障害のタイプに合わせた片付け方とそれに対する支援についてお話をうかがいました。

 

 

「WISC」を使うことで得意・苦手をしっかり見極め、またそれに裏打ちされた片付け法はとても説得力がありました。

得意なこと、苦手なことは私たち保護者にもあるので、そこを意識して改めて自身の片付け方法を見直してみるのもよいかもしれません。

参加された方からは以下の感想をいただきました。

・子どもの思いに寄り添った片付け法をするヒントを色々いただくことができました。

・「収納」することばかり考えていましたが、「分類」が大事というのは勉強になりました。

・事例をたくさん聞くことができ、わかりやすかったです。

2017.08.05 Saturday

「弁護士さんの上手な活用法」勉強会

 障害をもつわが子たちが日々生活していく中で、トラブルに巻き込まれる可能性はけっして少なくありません。年齢も30代後半から20代と社会的には“大人”であり、その場で謝罪して済むことばかりではなくなってきているように感じます。
 では、当事者同士で解決できない場合やこじれてしまった場合どうすればよいのでしょうか。

 そのような時、真っ先に思い浮かぶのが弁護士ですが、弁護士と聞くと敷居が高く、相談するのをためらったりしがちです。そこで今回、一般社団法人東京TSネットの山田恵太弁護士に「弁護士さんを上手に活用するには」についてお話を頂きました。

 

 

 

 東京TSネットの活動には以下の3つの大きな柱があります。
(1) 更生支援コーディネート

福祉的支援が必要と思われる被疑者・被告人に関して支援を行う活動。更生支援計画や更生支援コーディネートにより支援内容を本人、弁護士、支援者間で共有することで具体的な支援につなげるとともに、司法の立場にいる人に障害の特性を理解させ、福祉的支援の確立が再犯防止につながることを立証)
(2) 定例会・事例集の作成

身近なトラブル事例について、司法、福祉などさまざまな立場・視点から検討・解説。加害、被害ともに掲載されており、東京TSネットのホームページで公開されている
(3) 出前講座の実施(個別ケース支援をするにあたって地域との繋がりの重要性を意識して実施)
 そして、
 ● ネットワークによる切れ目のない支援
  ・各分野が連携し合い、地域における有機的なネットワークを構成する
  ・各分野が相互理解をし、丸投げ・抱え込みをしない
 ● 本人中心の支援
  ・あくまでも主体は「本人」
  ・常に「より制限的でない方法」での支援を考える
 ● 十分な専門性をもった支援の実現
の3点を目指して活動されているとのこと。
 まさに「トラブル(問題)をシュート(解決)する」!このような専門家の方々が集まった団体の存在は大変心強く感じます。

 

 様々な事例を交えながら、子どもに対する私たち保護者の心配ごと、また弁護士さんへの依頼のしかたなど聞きたいことをしっかり汲んでわかりやすく話していただき、大変満足度の高い勉強会となりました。

 参加者からは以下のような感想をいただきました。


・お話の中の「事例」が我が子にも起こり得る身近なものばかりで、大変参考になりました。その相談過程・予後に亘る山田先生の対応のきめ細かさや温かさに感動しました。
・「意思決定支援」のお話はとても耳が痛かったです。母である私が考えることが息子にとって最良であるはずという発想で「無理強い」とまではいかなくても、提案→誘導を繰り返してきたと反省しました。
・「愚行権」という言葉に目からウロコでした。幼いころから失敗した時には「こうすれば上手くいく」ということを教えようとしてきましたが、ついつい大きな失敗はしないように「先回り」ばかりしていたことに気が付きました。

2017.07.23 Sunday

グループホーム ミニ勉強会

KOYOクラブ会員であり、また実際にグループホームの管理者もされている藤岡さんを講師に、グループホームについての小規模勉強会を開催しました。関心の高さから参加希望者が多く、定員を超えた21名の参加となりました。

 

グループホームの制度や概要、2018年4月に控えた法改正や費用、また実際の生活の様子など幅広くお話をいただきました。

質疑応答の時間もたっぷり取れ、よかったと思います。

 

2017.05.13 Saturday

「親なき後を考える」小規模勉強会

運営委員・曜日活動者を中心に、「親なきあとを考える」小規模勉強会を開催しました。
講師は行政書士の寺田康子先生です。

 

小規模勉強会ということで、まず参加者全員の自己紹介のあと、過去何度か行った勉強会を振り返るかたちで「成年後見制度」「もしもノート」について再確認しました。
次に40代の知的障害を持つ方の(欷郤圓健在、∧欷郤圓他界の2事例について実際の支援の状況、成年後見申請までに手続きなどについてご紹介いただきました。それを踏まえ、親なきあとの“暮らし”や“後見人”など親が元気なうちに何を考えておくべきかについて数人のグループで議論、その後結果を発表し合いながら全体でディスカッションをしました。

 

先生との距離が近く、「こんなこと聞いてよいのかな」と思うようなことも気軽に質問ができ、とても勉強になりました。

2017.02.25 Saturday

「知的障害者が結婚生活を送るための支援」勉強会

一昨年、昨年と「知的障害者の性と支援」「知的障害者の男女交際・結婚」をテーマに勉強会を開催しました。

では、どのような支援があれば結婚生活が可能なのか、実際にどのような支援が行われているのか等について講義とパネルディスカッションを通して学び、共に考えようということから標記勉強会を開催しました。
             
 まず前半は明星大学教育学部の平井威先生に長崎県にある社会福祉法人南高愛隣会が法人自主事業として運営している「結婚推進室 ぶ〜け」の事例から「知的障害者のライフコースと恋愛・結婚・子育て」のテーマでお話をいただきました。

 

 

 休憩を挟み、後半は私たちの地域では結婚生活に対してどんな支援が行われているのか「支援の実際を知ろう」ということで、KOYOクラブ顧問で沼南サポートセンターの市岡武さん、ふらっと船橋の須郁生さんをパネリストにディスカッション形式で行われました。
 
 次に、話題は「性」の話へ。
 今、高度情報化時代と言われ、子どもたちも日常的にスマホなどから簡単に情報を入手することができる時代。性のことに関しても、子どもは最初に目にしたことが正しいこととと認識してしまうため、正しい知識を教えることが必要。会場内でも「学校が終わったあとも引き続き性教育を行う場が必要」という方が3分の2ほどいました。
 しかし、学校では性教育がタブー視されていた時期が長くあり、現在でも保護者の中にはあまり積極的にやってほしくないという意見もある。性教育をやってほしいという保護者でも「どこまでならOK」というのはそれぞれ異なるため、その加減が難しい。「どこまで」について本音の部分で話す場が必要なのでは、また家庭でも子どもと話すことが必要なのではという意見がありました。

 

2016.09.24 Saturday

「学ぶ」から「働く・働き続ける」へ 勉強会

 今回の勉強会は、障害のある子を持つ者にとっては大きな関心事である「わが子が働く・働き続けるために必要なことを考えよう」をテーマに学園PTAとの共催にて行いました。
 講師にお招きしたのは、NPO法人くらしえん・しごとえん代表理事の鈴木 修さんです。鈴木さんは、私立高校の教員として20年近く高校教育に関わった後、「ジョブコーチ支援を専門とする法人」として2006年にくらしえん・しごとえんを設立されました。「障害のある人の“働き続ける”を当たり前に」という思いから、豊富な支援実績をもとに就労支援に関する研修・ジョブコーチの養成研修を行い、数多くの「支援者の“支援”」をされています。 

 

 

■「働く」ということ
 「働く」ことは日本国民としての権利であり、義務であるとともに、社会とつながること。
ただし障害を持つ者ができる仕事は限られているのが現実で、「自分ならこの仕事を選ぶのか?」と支援をしながら矛盾を感じることもあるそうです。しかし、どんな仕事であっても「意味のない仕事はない」。それが“仕事”として存在するということは必要があるからで、それは必ず社会とつながっていると話されました。

 

 また、子どもに対し親や支援者が言ってしまいがちな「仕事は楽しい?」という問いかけ。仕事をして賃金をもらうということは大変なことで、本来仕事を頑張ることに意味・価値があるのに、「楽しいか?」という聞き方をすると、その判断基準が「楽しいか・楽しくないか」になってしまうとのお話でした。
 きっと私たちが「仕事は楽しい?」と聞かれたら「仕事なんだから、楽しいことばかりなはずがない」と誰もが思い、それがわかっているからきっと夫や妻にそんな質問はしないでしょう。でも子どもにはつい聞いてしまう。「働く」ということに健常者も障害者もないはずなのに、どこか無意識のうちに線を引いてしまっているのかもしれません。

 

 ある施設の職員が重度の障害を持つ方が仕事をすることに対し「かわいそう」と言ったことがあったそうです。「障害があろうがなかろうが、「働きたい」という思いで、一生懸命に、時には歯を食いしばって頑張っているのに…。「働くこと」と「かわいそう」という言葉がどうしても結びつきません。」と鈴木さんは話されました。
 それをお聞きしたとき、以前聞いた『「どうせムリ」は人間の自信と可能性を奪ってしまう最悪の言葉。やる前に諦め、考えなくなってしまう。ただし、これを唱えるだけで何もしなくて済んでしまうからとても楽になれる言葉でもある。「どうせムリ」ではなく「だったら、こうしてみたら?」という言葉で返しましょう。』(植松電機・植松努氏のTEDプレゼンより)という話を思い出しました。「かわいそう」も、そう思うことで何もしなくてよくなり楽になれる反面、「働きたい」という意思と可能性を奪う。思い込みや過剰すぎる配慮の方が「かわいそう」なのかもしれません。

 

■ジョブコーチとは
 ジョブコーチは、直接職場に出向き、障害のある者が働きやすい環境づくりを支援する「職場適応援助者」。障害者・事業主・家庭の間に入り、スムーズに仕事ができるよう様々な支援を行ってくださいます。しかし、「仕事」と「生活」は密着なつながりがあるため、支援は職場だけではとどまらず、生活全般にかかわってくるとのこと。「障害者と一口に言っても、さまざま。一人一人が抱えている問題に向き合うこと。また彼らを特別扱いせず、当たり前の生活者目線で見守ることがジョブコーチとして重要。」と話されました。


■ジョブコーチ支援の現場から
 実際の職場での支援の様子について、動画を交えながら説明をいただきました。
 A君は、その日いつも使用している台車を普段とは異なる場所へ片付けます。「なぜ?」と尋ねると「今日はお客様が多いから、通るのに邪魔だと思い違うところに片付けた。」との返答。確かに邪魔であるし、一見すると気を利かせたよいと思われる行動です。でも台車をその位置に置くことは職場のルール。そのルールを自分の判断で勝手に変えてはいけない。邪魔だと思ったことを上司に伝え、どこに置いたらよいのか判断を仰ぐ必要があるということをA君に指導します。
 特に子どもたちは学生時代「自らで考え、行動しましょう」と教えられ、そうすることで褒められるという経験があるため、そうやってしまいがちというお話に、学校生活と職場で働くということの違いを教える難しさを感じました。
 また、実習で大切なことは「本人がたくさん困ること、たくさん戸惑うこと」。その時にどうするのか探り、課題に対する対処・対応方法を蓄積していくことが重要と話されました。
 親の立場からすると実習はいわゆる「就職試験」のようなもので、マイナス面を見せると「雇用してもらえないのではないか」、また「雇って“いただく”」という意識がどうしても強くなってしまうので、「実習は課題面を見せる場である」というのは、まったく真逆の視点で驚きました。


■困ることに対処するために
 社会では、次々と「困ること」に直面します。そんな状況に立ち向かうためにどうすればよいのでしょうか。
 鈴木さんは「成功体験の蓄積が後々の“失敗の質”へ大きく影響する。「成功体験=失敗させてはならない」と思いがちだがそうではない。「あの時こうしたからうまくいった」という経験を積むことで困ったときにヘルプを出すことができるようになり、それが困難に立ち向かっていく大事な要素になる。」と話されました。保護者自身「支えられてうまくいく」体験をし、それを実感として持っておくとより良いそうです。
 また「“説得する”のではなく“納得させる”」。確かに納得しないと動けないし、続きません。親はつい頭ごなしに…というパターンになりがちですが、「なぜそうなのか」本人が納得するまで根気よく話をすることが重要とのお話でした。


■「学ぶ」から「働く・働き続ける」ために親のなすべきこととは
 ではわが子が働き続けるために、親としてはどうしていけばよいのでしょうか。
 ・ 「(親だから)できること」「(親だから)できないこと」を明確にする。
 ・ 家庭は「指導の場」でも「注意の場」でもない。ホッとして疲れを癒す場。
 ・ 親自身が支援を「受け入れる」、支援者に「支えてもらう」経験を。

 ・ いつまでも「保護者」ではない。
 ・ 一人で背負い込まず「地域」に託す。
 ・ 託せる地域の一員となる。
 ・ 託せる地域になるよう「支え」のシステム作りが重要

 

 ここまでくる間に私たち親も、わが子が迷惑をかけることで謝ってばかりで味わった孤独、傷ついたり、しんどい思いもたくさん。「でも過去は消せない。イヤな思い、マイナス経験を積み重ねてきた分、今後はプラスの経験を積み重ね、少しでもよい未来を作っていきましょう。」とのお話に元気が出ました。

 

★★★

             
 学園PTAとの共催ということで100名を超える参加者があり、盛況かつ好評のうちに終えることができました。
 鈴木さんのおっしゃる「ジョブコーチがいらなくなる日を」。そのためにも、どの子にも実習時と就労直後には必ず「ジョブコーチ」がつき、親でも学校でもない客観的な立場と視点で企業との橋渡しをしていただけるような仕組みになると、社会(職場の方)の理解も進み、また今まで見聞きしてきた職場との行き違い・トラブルなどがかなり軽減できるように思いました。また「託せる地域の一員となる」…KOYOクラブが「託せる地域」の一つであれるように、「(一員になれる)支えのシステム作り」を考えていきたいと思います。

2016.07.23 Saturday

成年後見制度 勉強会

KOYOクラブでも何度か開催してきた「成年後見制度」勉強会。

本日の講師、寺田康子先生にも一昨年前成年後見制度についてお話をしていただいており、今回第2回目として「ゼロからわかる!成年後見制度基礎講座」と題し、改めて制度の「基礎の基礎から」わかりやすく、解説をいただきました。

 

 

■成年後見制度とは
 成年後見制度は一言で言うと「判断能力」に関する制度。判断能力が不十分な人が不利益を被らないために、法律面や生活面での保護や支援をする制度で、今から16年前の2000年より施行されています。成年後見制度は「法定後見制度」と「任意後見制度」から成り、法定後見制度には後見、保佐、補助の3つの類型があります。任意後見制度は本人の判断能力があるうちに行う契約で、法定後見制度は判断能力が不十分な方が利用するものです。「法定後見制度」は私たちの子どもが利用するもの、「任意後見制度」は判断能力があるうちに「判断能力が低下したときにはこの人に後見人になって欲しい」と私たち親自身が利用するものということになります。

 

■成年後見制度は民法!?
 認知症、知的障害などにより財産の管理や日常生活に支障がある人たちを社会全体で支える手段のひとつとしての成年後見制度ですが、正確に理解をして利用を考えるという段階にはなかなか至っていないのが現状かもしれません。
私たち家族は、成年後見制度は知的障害者を守ってくれる福祉の制度かと思っていましたが、この制度は、「民法」という法律に基づいているということで、大変驚きました。


■成年後見制度でできること・できないこと
 後見人等(成年後見人・保佐人・補助人)の仕事は、「財産管理」と「身上監護(しんじょうかんご)」です。後見人等は、本人の苦手な手続きや財産管理をサポートすることで、本人の生活を支援する役割を果たします。

 

■“人”と“情報”がキーワード:親あるうちに
 大切なのは、「人」。私たち家族が考えておくことで最も大切なことは、キーパーソンとなる方を考えておくこと。
後見人等(成年後見人・保佐人・補助人)は、家庭裁判所が決定しますが、申立ての際、申立書に「候補者」を記載することができ、その方について家庭裁判所が書類と面接で審査を行い、本人のためにその方が適切と判断されれば選任されます。候補者を記載しない場合、家庭裁判所が適切と考える方を選任します。将来、本人の後見人等候補者やキーパーソンになってほしい方(たとえば、兄弟姉妹、いとこ、知人など)を考えておく必要がありそうです。
そして、家族(親)が元気なうちに、将来、本人のことを任せたい方に、「本人の情報」をできるだけ伝えておくことが大切だという話がありました。
また、日常生活には後見人等の仕事の範疇を超えることもたくさんあります。本人が安心して生活を送るためには、後見人等以外にも日常生活でサポートをしてくれる人が必要です。「親が元気なうちに、信頼できる“人”を探し」、そして「本人を取り巻くネットワークを作っておくこと」が重要です。後見人等は、必要に応じて、ネットワークの方々と連絡をとり、必要な手続きをとってくれる存在となります。
もうひとつのキーワードが“情報”です。寺田先生が両親を相次いで亡くされた方の後見人になられた時に頼れる情報が何もなかったご経験から、「サポートするために“最低限この情報だけは”残しておいてほしかった」と思われたのが子どもの健康状態と財産管理についてだそうです。それを1冊にまとめるようにしたのが、昨年勉強会を行った「みらいノート」です。子どもの未来が安心したものになるように「みらいノート」を“親あるうちに”ぜひ準備しておきたいものです。
このほかにも、千葉県家庭裁判所 の「成年後見制度の手引き」を利用した成年後見申立てについての説明、実際に成年後見制度を利用している方の事例などについても解説いただきました。

 

 お話のわかりやすさはもちろん、行政書士としてのご経験に知的障害の家族をお持ちの寺田先生ならではの視点が加わり、私たち親として共感することも多く、大変勉強になりました。参加いただいた方からも「お話がわかりやすく、よかった」「事例を用いての説明がわかりやすく、参考になった」との声を多数いただきました。

 

2016.02.13 Saturday

勉強会「知的障害・自閉症の息子・娘と今後どう付き合うか」

障害を持つ学齢期・思春期のいわゆる「子育て期」を過ぎ「大人」になった知的障害・自閉症者に対し
親がどう関わり、どう支援すればよいのか…「この対応でよいのか」と日々迷いながら我が子に接して
いるのが実状ではないでしょうか。

今回山田由美子先生(特定非営利活動法人サポートひろがり 代表)を講師にお迎えし、「知的障害・
自閉症の息子・娘と今後どう付き合うか」をテーマにお話していただきました。
山田先生は知的障害がある方の幸せを目指すために、支援者の支援をしようとNPOを立ち上げられ、
神奈川県川崎市で障害者施設を経営される傍ら自閉症を初めとした障害者支援に関する各種セミナー
(「自閉症の方のパニックをゼロにする12の方法」他)、相談・コーチング・コンサルティング等も
精力的に行われています。
※山田先生のブログ (知的障害×自閉症×支援力アッププロジェクト)



息子・娘とこれからどう付き合っていくか…
「息子・娘と自分は、別々の人間!息子・娘の人生は、息子・娘が「主体者」。
親という支援者に徹していこう」と山田先生。

そして「自立」をキーワードに
・大人の息子・娘であることを意識する
・できることは「伸びるように支援」、できないことは「頼れるよう支援」
・困ったときにSOSが出せる人にする
・自己選択・自己決定を増やしていく(親の意向を押しつけたり、強調しない)
・ひとりでできる場面を増やす
など自立に必要なことは何か、また自立に向けて親としてどう子どもと接するべきかについて、
事例を交えわかりやすくお話下さいました。

2時間半という短い時間でしたが、本当に多くの「気づき」があり、参加してくださった皆さん
それぞれが今後を考える貴重な機会になったのではと思います。

 
2015.09.26 Saturday

知的障害者の男女交際と結婚への支援 勉強会

 昨年好評でした「知的障害者の性と支援」に続き、今回は「知的障害者の男女交際と結婚への支援」です。
 講師はもちろん日本障害児性教育研究会の山本良典先生。昨年のおさらいも交えながらお話を進めてくださいました。




 多くの親は知的障害の子どもがよい人間関係をつくることには賛成であっても、性が絡んでくる男女交際や結婚になると、途端に否定的な態度を示してしまいます。
 以前実施したアンケートでは、「努力して結婚し、何とか一家をかまえてほしい」「できれば結婚させたい」という肯定的な意見も見られる一方、「能力的に無理である」「親も子も結婚をあきらめている」「身の回りのこともできず、責任がとれないので結婚しない方がよい」という否定的意見が多く寄せられたそうです。保護者はできれば男女交際や結婚をさせたいと思っていても、本人の能力や社会的状況を考えると消極的な態度にならざるを得ないというのが実情がわかります。
 ではなぜ結婚に反対するのか。「それは、結婚生活すべてを親が丸抱えしよう、しなくてはいけないと思うから。夫婦寮、グループホームなどの環境整備、食事提供などのヘルパーや育児支援など必要な生活支援は社会資源を活用しつつ、親は支援者の一人になれればよい。」と山本先生。
 
 知的障害のある人の結婚の条件として、これまで、〃从囘に自立していること、金銭管理ができること、2隼ができること、ぐ藥ができること、ダ生活をうまくやっていけることなど、「本人の問題」ばかりが強調されてきたが、この条件を当てはめたら、結婚できる知的障害のある人はいなくなる。結婚の条件を本人だけに求めるのではなく、結婚できる条件整備(支援体制の確立)をしていくことが重要で、支援のシステムがあれば、十分に結婚生活を維持できる障害のある人はたくさんいる。と話され、「子どもを作らない条件で結婚」「バツイチ同士で再婚」「障害のない男性と結婚」など、実際に支援を受けながら結婚生活を送っているさまざまな事例をお話くださいました。
 そして、「失敗を恐れないで」、「障害者の存在を肯定する」、「知的障害者の問題はみんなの問題」、というまとめで締めくくられました。

 その後「結婚します〜ある知的障害者の場合」のビデオを観ました。知的障害を持つ男女が、出会い、結婚を決意し、仲間の障害者とともに結婚式の準備をし、当日を迎える。またさらにその後の生活の様子を撮影したもので特に結婚式を挙げるということに対する強い思いが感じられました。


 子どもが本気で結婚を願うなら応援してあげたいと思う一方、「そうは言っても」と、親として思いは複雑です。ただ、「結婚は無理」と最初から否定してあきらめてしまうのではなく、「どうすれば結婚できるのか」「どうすれば結婚生活が継続できるのか」という視点で考えることが必要なのだと感じました
2015.08.01 Saturday

8/1 「みんなで考える!KOYOクラブ版"もしもノート"を作ってみよう!」勉強会

「みんなで考える!KOYOクラブ版"もしもノート"を作ってみよう!」という勉強会を開催しました。
講師はもうすっかりおなじみ(^^)、行政書士の山賀良彦先生と寺田康子先生です。



一昨年、昨年と計3回にわたり「相続」「遺言」についての勉強会を開催し、「遺産」に関わるいわゆる“お金”の部分については、親亡き後子どもが困らないようにどうすればよいか学ぶことができました。
しかしそれ以外にも、万が一のことがあったときの自分の思いや考え、またその後障害のある我が子の生活をサポートしてくれる兄弟や支援者などに伝えておかなければいけないことはたくさんあります。たとえ同じ家に住んでいる家族であっても、「お母さんしか知らないこと・わからないこと」というのは意外と多いのではないでしょうか。

そういった事柄を残された家族のために書き残しておくのが「エンディングノート」や「引き継ぎノート」などと言われるもので、書店などにもいろいろな種類のものが売られていますが、既成のものは書く項目が多かったり、自分とは合わず「買ってはみたけどそのまま」「書くのを先延ばし」という話もよく聞きます。

今回の勉強会では、まず山賀先生に「ノートをなかなか書けないのはどうしてなんだろう?」という問題提起から、遺言書との違いなどについてご講義いただいたあと、「もしわが子を3日間他人に預けるとしたらどうしますか(最低限伝えたいことは何ですか?)」について、グループでの話し合いも交えながら考えてみることによって「最低限“これだけは”書いておくべき」ということが見えてきた気がしました。ノート1冊にすべてを書き込むのは大変な作業になりますが、その子が好きな物、苦手な物、また必要な薬などの情報はスマートフォンや携帯電話を活用して写真で残したりパッケージを保管しておくのもよいこと、また緊急連絡先はもらったハガキや年賀状でも残せるのではとの提案があり、寺田先生が実際に写真を多用した“もしもノート”の実例を見せてくださいました。
実際に見ることによって、よりイメージが鮮明となり「これならできそう」と思われた方が多いようでした。



 
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